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創業1876年。全国で唯一、梶の木を使った和紙を漉いています。名尾和紙は光を通す薄さながら、墨でにじまず、文化財修復にも使われる強さを備えています。

名尾手すき和紙株式会社

和紙

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名尾手すき和紙は、全国で唯一、原料となる梶の木を自社の農場で栽培する工房です。たくさんの工程一つひとつに手間暇を惜しまず、ていねいに和紙を作り続けています。梶の木は繊維が長くお互いによく絡む特長があり、薄く漉いてもきめが細かく強靭で光を美しく透過する和紙が出来上がります。

昨今、話題にのぼることが多いサステナビリティは新しい考え方ですが、実は伝統的な和紙作りの根本をなすもの。職人たちは製作の過程で、廃棄物は極力少なくする工夫を重ねてきました。また、浸して柔らかくした梶の繊維を分離させる際には、特有の長い繊維を決して寸断しないよう細心の注意を払って作業します。こうすることで、何度でも和紙をリサイクルすることができるからです。

薄くても丈夫でよく光を通す名尾和紙は、照明器具、壁紙、窓の日除けなどに最適。また、かつては提灯をはじめ、お祭りの装飾などにも用いられてきました。名尾手すき和紙はつねに新たな可能性を模索し、職人の技で作り上げたこの和紙に創造の息吹を吹き込んでいます。たとえば草花の繊維を織り込んだり、透かしを入れたりする技法によって出来上がった和紙は、店舗やレストランなどのインテリアアイテムにぴったり。また、鮮やかな色合いの和紙製ハガキなど、暮らしの中で楽しめる作品にも展開されています。さらに、たくさんの色が溶け込んだ再生紙は、広島の平和記念公園に捧げられた千羽鶴を漉き込んだもの。人々の想いがふたたび和紙となって息づき、誰かに届けられる日を待っているようです。展示スペースでは、精緻なテクスチャーの壁紙、のれん、モダンなペーパーアートなどが差し込む陽光を浴びて輝いています。そして工房は訪問客にも開放され、紙を漉く職人の技を間近に見ることもできます。

名尾手すき和紙株式会社

〒840-0205 佐賀県佐賀市大和町名尾4756

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