SAGA COLLECTIVEについて
"二酸化炭素ゼロ"の
ローカルブランド
自分たちの故郷に
未来はあるか
伝統の継承を
次世代につなぐために
SAGA COLLECTIVEは、佐賀県を代表する地場産業や伝統産業の異業種11社からなる協同組合です。
「佐賀の文化と伝統を紡いでいくために自分たちができることは何か?」をテーマに、2021年の設立以来、産業の垣根を超えて議論し続けてきました。
その中で掲げたのが、「地域の環境を守り、未来の産業を守る」というビジョンです。
うれしの茶・有田焼は400年以上、鍋島緞通・名尾和紙・神埼そうめんは300年以上と、当組合の企業や各産業には100年以上の長い歴史があります。それは、先人たちが時代の移り変わりにあわせて、また、自然とともに地域産業を営み、築いてきたものです。
だから、私たちは環境保全や地域社会へ配慮する「エシカル」を軸に、「地球に優しい」「人に優しい」「社会に優しい」という観点で、環境負荷低減の可視化と削減を進めることに決めました。
私たちは組合各社及び商品のCO2 排出量を測定し、その削減に取り組んでいます。そして削減しきれなかったCO2排出量は、佐賀県の森林を守るための支援で補う「カーボン・オフセット(CO2削減量の相殺)」を行います。
高い志をもつ生産者たちが、自然の声にも耳を傾けながら、地域の力を未来へ伝承する。そんな未来のために、このたび私たちは佐賀県発・CO2ゼロのサステナブルブランドとして再始動しました。
CO2排出ゼロのしくみ
このブランドの商品から発生するCO2は、佐賀県の森林の保全や成長を促す間伐によって吸収されます。つまり、SAGA COLLECTIVEの商品を買うことは、地球と地域の未来を守ることにつながります。私たちは商品の脱炭素化を図るにあたって、まずは各社の前年度企業活動をもとにscope1とscope2 (※1)のCO2排出量を算出しました。今後、中長期的に再生可能エネルギーへの転換などの検討を進めて削減努力を行いながら、算定量の年当たり410トン(※2)を佐賀県が保有する「多良岳・有明海の森」間伐促進プロジェクト由来のオフセット・クレジット(J-VER)を購入することで相殺(※3)します(下図参照)。
このようなクレジットを活用することで、自らの削減以上に更なるCO2の削減を進めることができます。私たちは脱炭素についても可能な限り、地元で排出したCO2を地元で吸収する地産地消型モデルの実現に向けて取り組みを進めていきます 。
※1.scope1は事業者自らによるCO2の直接排出のこと(燃料の燃焼など)。Scope2は他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出のこと
※2.11社全体でのCO2排出量はscope1とscope2の合計で1365トン(うち6社は全量オフセットを実施)
※3.scope1/scope2の排出量を各商品の生産量(もしくは売上規模)で按分し算出
地球に優しい
人に優しい
社会に優しい
当組合の参加企業は各社ごとに日々エシカルな取り組みを推進しています。今回の取り組みによって、当組合の11社のうち、なんと過半数を超える6社が、組合から発信する商品のみならず、会社全体の脱炭素化を決定しました。日本の産業の中でもたいへん稀有な、全社脱炭素化を達成した「そうめん」「絨毯(緞通)」「お茶」「海苔」「和紙」などの事業者が同時に誕生したのです。
それ以外の取り組みとしても、自然素材での商品化、地産地消や職人支援の取り組みなど、これまでの各社のエシカルな取り組みが、炭素を可視化することで価値に変換できるようになりました。
「脱炭素」への取り組みはグローバルでは当然のように取り組まれているテーマで、日本でも2050年のカーボンニュートラル実現に向けて動き出しています。地場産業が各社単独で取り組むには難しい課題ですが、地場産業を代表する企業が集まっているSAGA COLLECTIVE協同組合だからこそ、このテーマに率先して取り組むことに意味があると考えています。